SMPlayer - よく寄せられる質問

  1. SMPlayer とは何ですか? また MPlayer とは何ですか?
  2. MPlayer2 とは何ですか? SMPlayer と互換性がありますか?
  3. Qt とは何ですか?
  4. DVD メニューはどこですか?
  5. 出力ドライバー (directx、xv、x11、gl、alsa、oss など) とは何ですか? どれがよいですか?
  6. スクリーンショット オプションが無効です。なぜですか?
  7. ビデオをいったん停止しないとオーディオ トラックが変更できません。なぜですか?
  8. キー ショートカットを変更するには?
  9. ビデオ フォーマットによってはオーディオだけでビデオがありません。なぜですか? コーデックが必要ですか?
  10. [開く] -> [閉じる] と [開く] -> [終了] の違いは何ですか?
  11. オーディオ CD を再生するには?
  12. ファイルを再生しようとしても何も起こりません。なぜですか?
  13. メニュー オプションを使用すると、ビデオが一瞬真っ暗になることがあります。なぜですか?
  14. SMPlayer がクラッシュしてもオーディオは止まりませんでした。なぜですか?
  15. どのバージョンの MPlayer がおすすめですか?
  16. 字幕を映像ではなく黒枠の上に表示させたいのですが、可能ですか?
  17. あらゆる動画で字幕を黒枠の上に表示させたいのですが、可能ですか?
  18. スクリーンセーバーがオフになりません。なぜですか?
  19. MPlayer はマルチスレッドに対応していますか? CPU のすべてのコアを活用するには?
  20. OSD のフォント サイズを変更するには?
  21. 構成ファイルはどこですか?
  22. (Windows) ビデオがプライマリ モニターでのみ表示され、セカンダリには表示されません。なぜですか?
  23. (Windows) Windows Vista 以降を使用していますが、ビデオを再生するたびに Aero が無効になります。なぜですか?
  24. (Windows) 特殊な文字を含む名前のファイルが開けません。なぜですか?

SMPlayer とは何ですか? また MPlayer とは何ですか?

両者はまったく別のアプリケーションです。MPlayer は Linux 用に開発されたマルチメディア プレーヤーで、他の OS にも移植されています。ほぼ何でも再生できる上、豊富なのフィルターがあるなど、たいへん便利ですが、一般のユーザーにとって利用するのは困難です。

幸いなことに、MPlayer は他のアプリケーションと一緒に動作させることができます (ビデオ ウィンドウを他のアプリケーションの GUI に埋め込んでアプリケーションが送信するコマンドに従わせます)。つまり SMPlayer は単なるフロントエンドであり、実際の動画の再生には MPlayer を使用します。

ご覧になるウィンドウ、メニュー、環境設定ダイアログなどの部分が SMPlayer です (ただし MPlayer を制御する機能など、ご覧にならない部分もあります)。しかし SMPlayer は、再生されるファイルについて何も、コーデックが何なのかすら知りません。一方 MPlayer は、ファイルを開き、デコードし、動画を表示し、音声を再生します。また、字幕も MPlayer によって読み取り/構文解析/表示が行われます。

MPlayer2 とは何ですか? SMPlayer と互換性がありますか?

MPlayer2 は MPlayer のフォークです。MPlayer よりも優れた性能や機能を備え、SMPlayer と互換性があります。

Qt とは何ですか?

Qt はクロスプラットフォームの開発に対応した C++ ライブラリで、SMPlayer の開発に使用されています。Qt なら Windows でも、Linux でも、Mac OS でも、同じソース コードでコンパイルができます。詳細: http://qt.nokia.com/products/.

DVD メニューはどこですか?

[オプション] -> [環境設定] -> [ドライブ] で "DVD メニューを有効にする (試験的)" を有効にしてください。この機能には libdvdnav に対応している最近の MPlayer ビルドが必要となります。

出力ドライバー (directx、xv、x11、gl、alsa、oss など) とは何ですか? どれがよいですか?

MPlayer にはビデオ/サウンド用の出力ドライバーが複数用意されています。SMPlayer からは [環境設定] -> [全般] -> [ビデオ/オーディオ] で使用するドライバーを選択できます。

ビデオについては Linux なら xv、Windows なら directx がハードウェア アクセラレーションを使用し高性能であるためおすすめです。ただし Windows Vista 以降で directx を使用すると Aero が無効になってしまいます。

x11 や directx:noaccel はハードウェア アクセラレーションを使用せず、最も能力が劣ります。特に directx:noaccel を全画面モードで使用すると最悪です。

gl と gl2 はグラフィックカードの 3D アクセラレーションを使用します。directx:noaccel や x11 よりは高性能ですが、directx や xv ほどではありません。Windows Vista 以降をお使いの方には gl/gl2 が便利です。

サウンドについては、Linux では alsa を使うとよいでしょう。esd や arts は CPU を浪費するため好ましくありません。

Windows 用のサウンド ドライバーには dsound と win32 があります。dsound は A/V 同期に支障が生じることがあるそうなので、dsound で何か問題があれば win32 をお試しください。

他のドライバーは、ビデオをイメージ ファイルとして保存したり、サウンドをディスクに書き込んだりします。これらのドライバーは SMPlayer が正式に対応しているものではありませんので、ご了解の上でご使用ください。

スクリーンショット オプションが無効です。なぜですか?

スクリーンショット オプションは [環境設定] -> [全般] でスクリーンショットを格納するフォルダーを選択すれば有効になります。

動画をいったん停止しないとオーディオ トラックが変更できません。なぜですか?

mp4 や ogm などの一部のフォーマットでは、MPlayer の実行中にオーディオ トラックを変更することができません。オプション "オーディオ トラックの高速切り替え" ([環境設定] -> [パフォーマンス]) のチェックを外せばこれらのフォーマットでもオーディオを変更できるようになります。

キー ショートカットを変更するには?

[環境設定] -> [キーボードとマウス] でキー ショートカットを変更できます。

ビデオ フォーマットによってはオーディオだけで動画が出ません。なぜですか? コーデックが必要ですか?

MPlayer は「インストールしたその時から」大多数のフォーマットを再生できます。しかし、未対応のコーデックを再生するには、バイナリ コーデックのパッケージのインストールする必要があります。パッケージは MPlayer のダウンロード ページにあります。

Windows をお使いの方は、コーデックを mplayer\codecs サブディレクトリにインストールしてください。Linux ディストリビューションをお使いの方には、w32codecs などといった名前のパッケージがあるはずです。

[開く] -> [閉じる] と [開く] -> [終了] の違いは何ですか?

メニュー [オプション] のオプション "システム トレイにアイコンを表示" がチェックされていなければ違いはありません。どちらもアプリケーションを終了します。

オプションが有効なら、[開く] -> [閉じる] は現在のファイルを停止し、SMPlayer を実行させたままアプリケーションを非表示にします。[開く] -> [終了] はシステム トレイ アイコンの有無にかかわらず、実際にアプリケーションを終了します。

オーディオ CD を再生するには?

オーディオ CD にはバージョン 0.5.18 から対応しています。

ただし、Windows では今のところ再生できません。

ファイルを再生しようとしても何も起こりません。なぜですか?

MPlayer がファイルを再生できていないものと思われます。MPlayer のログ ([オプション] -> [ログの表示] -> [MPlayer]) を開けば、最後の方にエラー メッセージが見つかるかもしれません。

Windows では、SMPlayer が使用する機能にすべて対応していない一部の MPlayer ビルドを使用すると、そうなることがあります。エラー メッセージが解決への糸口となるでしょう。キャッシュに関するメッセージが表示された場合には、[環境設定] -> [パフォーマンス] でキャッシュを無効にしてみてください。fontconfig に関するメッセージが表示された場合には、システム フォントを TTF フォントに切り替えてみてください。

メニュー オプションを使用すると、動画が一瞬真っ暗になることがあります。なぜですか?

オプションの中には MPlayer のプロセスを一度停止させてからパラメーターを追加して再び起動しなければならないものがあります。そのため、再生が一時遮断されます。

SMPlayer がクラッシュしてもオーディオは止まりませんでした。なぜですか?

SMPlayer はクラッシュしましたが、MPlayer は動いています。タスク マネージャーから MPlayer プロセスを終了させてください。

いずれにせよ、SMPlayer がクラッシュしたら、それは修正されなければならない重大なバグです。直ちにご報告ください。

どのバージョンの MPlayer がおすすめですか?

最低でも MPlayer SVN r33216 (2011-04-05) 以降か MPlayer2 をご使用ください。コーデックやバグの修正にいち早く対応するためには、SVN/git の最新のバージョンがおすすめです。

SMPlayer は古いバージョンでもそれに応じて動作しますが、一部のオプションが使えなくなります。

字幕を映像ではなく黒枠の上に表示させたいのですが、可能ですか?

[ビデオ フィルター] -> [黒枠の追加] をお使いください。

あらゆる動画で字幕を黒枠の上に表示させたいのですが、可能ですか?

[環境設定] -> [詳細設定] -> [MPlayer のオプション] で expand=:::::4/3 のようなビデオ フィルターを追加してください。

その他の方法:

スクリーンセーバーがオフになりません。なぜですか?

MPlayer の最近のバージョンをお使いの方は、~/.mplayer/config に以下のような行を追加してください:

(gnome)

heartbeat-cmd="gnome-screensaver-command -p &>/dev/null"

(kde)

heartbeat-cmd="dcop kdesktop KScreensaverIface enable false &>/dev/null && dcop kdesktop KScreensaverIface enable true &>/dev/null"

詳しくは MPlayer の manpage をご覧ください。

MPlayer はマルチスレッドに対応していますか? CPU のすべてのコアを活用するには?

マルチスレッドでのデコードには最新の MPlayer ビルドか Linux の FFmpeg-mt が必要となります。MPlayer2 は自動的にすべてのコアを使用しますが、MPlayer は手動による調整が必要です。[環境設定] -> [パフォーマンス] でデコードに使用するスレッドの数を調整できます。コアと同じ数 (ハイパースレッディング・テクノロジー対応 Intel CPU の場合はスレッドを含めます) 以下に設定してください。CPU の能力を超えた値に設定しても何の効果もありません。

OSD のフォント サイズを変更するには?

MPlayer が左上に時間などの情報を表示する OSD のフォントサイズを変更するには、[環境設定 -> 詳細設定 -> MPlayer のオプション] の [オプション] 欄に以下を追加してください:

-subfont-autoscale 0 -subfont-osd-scale y

y にはお好みのサイズを入れてください。-subfont-osd-scale の既定の値は 20 です。

構成ファイルはどこですか?

SMPlayer の主たる構成ファイルは smplayer.ini です。設定により異なりますが、個別のファイルの設定は smplayer_files.ini (単一の ini ファイル) またはサブディレクトリ file_settings (複数の ini ファイル) に保存されます。場所はお使いの OS によって異なります:

Linux 	                        $HOME/.config/smplayer
Windows 2000/XP 	        C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\.smplayer
Windows Vista/7    	        C:\Users\<ユーザー名>\.smplayer

SMPlayer のログ ([オプション] -> [ログの表示]) でも確認できます。以下のような行を探してみてください:

 * ini path: '/home/ricardo/.config/smplayer'

smplayer.ini は SMPlayer の構成を格納し、smplayer_files.ini は再生したファイルの設定を格納します。

なお、Linux において .config は隠しフォルダーです。お使いのファイル マネージャーで隠しファイルと隠しフォルダーの表示を有効にすることを忘れないでください。

(Windows) ビデオがプライマリ モニターにのみ表示され、セカンダリには表示されません。なぜですか?

directx をビデオ ドライバー ([環境設定] -> [全般] -> [ビデオ]) として使用すると、ビデオは 1 つのモニターにのみ表示されます。directx:noaccel、gl、gl2 のいずれかを使用すれば、動画はすべてのモニターに表示されます。

また、directx を使用したままでも、メニュー [ビデオ] -> [画面] から動画を表示する画面を選択することができます。

(Windows) Windows Vista 以降を使用していますが、ビデオを再生するたびに Aero が無効になります。なぜですか?

これは directx をビデオ ドライバー ([環境設定] -> [全般] -> [ビデオ]) として使用していると発生します。gl、gl2、direct3d のいずれかをご使用ください。

(Windows) 特殊な文字を含む名前のファイルが開けません。なぜですか?

[オプション] -> [環境設定] -> [詳細設定] にある [MPlayer へ短いファイル名 (8+3) を渡す] を有効にすることによって回避できます。